「ありがとう、おいしかったよ」。
お客様の一言が、創業の精神に

創業は大正12(1923)年。今年で94年目を迎えます。初代である尾崎正雄が、大阪・福島で造り酒屋を始めたのがきっかけでした。当初は酒販店として開業し、お酒を掛け売りして配達していました。しかし、当時の酒屋は「“狂い水”を売っている」と、世間の評判はよくありませんでした。また、お酒を配達しても、その後の代金回収で払ってもらえないこともしばしばで厳しい商売を余儀なくされていました。
そんな折りに、あるお客様がお店にきて「ここで酒を飲ませてくれないか」と言うのでお酒を出しました。その際に、お客様から「おいしかったよ、ありがとう」とお礼の言葉をかけられ、支払いもしてもらったそうです。その時、初めて商売人として認められたという思いが初代の胸に溢れ、それが創業の精神になったそうです。
それ以降、お客様にお店に来てもらって量り売りをするという商売に鞍替えをし、資金難の改善も図るように。さらに、飲んでいただいお客様にはサービスとして漬け物などの一品を出すようになりました。それが口コミで評判となり、店が流行り出したのが、現在の赤垣屋の前身となったのです。

時代の変化に応じながらサービスを進化。
売上12億円突破も達成

その後、セントラルキッチンの導入や、接客マニュアルの採用、お客様一人々々のニーズへのきめ細やかな対応、顧客接点をつくっていく接客法など、時代の変化にあわせながらサービスを進化。現在は、大阪市内に立ち呑み居酒屋、座り居酒屋、回転寿司店の3業態、8店舗を展開するまでに至りました。業績のほうも2005年度には売上12億円を突破。今年度も昨年より売上が向上し、利益率も2倍へとアップしました。
そのような結果を出せる当社の強みにはなんといっても、立ち飲み居酒屋に特化した店づくりや、季節感のある商品構成、ご提供するスピード感、駅近などの好立地、そして40年から50年と通い続けるお客様の支えなどがあげられます。
また、特に他社に絶対に負けないと自負しているのは、人材育成に注力していること。当社は、働く社員には仕事だけでなく人としても成長してほしいという願いを持っています。そのためマネジメント研修や勉強会、ビール工場やホップ農場見学などの機会を多く設け、人材育成には惜しみない投資をはかっています。

若手の発想と力を借り、
創業100年目には売上15億へ

当社の社風は、社員と社員とのつながりを大切にしたチームづくりを目指しているところです。そのため、チーム力は抜群。商品の販売促進となると、みんなで力をあわせ目標の3〜4倍の売上を達成するほどです。
そのようなチーム力を生かし、「大阪ミナミといえば、赤垣屋」といってもらえるほどのランドマーク的な存在になりたいです。お酒を「心の栄養」ととらえ、お客様が赤垣屋に来店することで癒されたり、「感動」を感じていただけたりする、そんな、お客様に寄り添った店づくりをしていきたいです。
また、2022年度でちょうど創業100年目を迎えます。その頃に、売上15億、経常利益7500万、経常利益率10%を目指したいと思います。
ゆくゆくは、立ち飲み居酒屋から派生するものとして、例えばノンアルコール居酒屋や、名物のドテ焼きを缶詰にしたドテ缶の販売などさまざまな事業にもチャレンジしていきたい。
これらの目標を達成するためにも、若い人の発想やリーダーシップが必要となってきます。勉強会や面談、スカイプの利用など多様な手段で若手の意見を吸い上げる土壌が当社にはありますので、ぜひ赤垣屋でチャレンジしたいという人に来てほしいと思います。